【完】女子校に行くはずだったのにっ!
まさか、さっきもあれで殴ったの!?
そんなことしたら・・・!


「奏多・・・ダメ―――!」


奏多が花瓶を振り下ろそうとした瞬間、
私は目を閉じた。

バタンッ・・・

誰かが倒れた音がした、
おそらく私を襲おうとした男子だろう。

恐る恐る目を開けると目の前に黒服の女性二人組が居て、
奏多の腕は振り下ろされていなかった。


「・・・なにがあったの?」


「幸奈様、大丈夫ですか?」

黒服の女性一人が私に声を掛けてきた。


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