【完】女子校に行くはずだったのにっ!
「実家が遠い?すぐそこだろ!
ここから5分もせん!」


「・・・・・・」


「それとも、お前は5分歩くだけで大変なのか?
いつの間にそんな腑抜けた体になったんだ!?」


和服に木の杖、そしてこの言葉遣い、
いかにもな頑固おやじ。


そう、これがあたしの父親だ。


「なんでここに・・・!」


「将司から聞いてな、
この学校に女が居るらしいな?
まぁ、そこにいる娘のことだろうが・・・」


父さんは続けて言った。

「なぜ、この男子校に女が居るのかは知らんが!」


言いながら父さんは
幸奈ちゃんの方へ歩み寄った。

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