【完】女子校に行くはずだったのにっ!
「何だかんだ、
わしもお前がハッキリ言ってくれるのを遠回しに待ってた、
お互い様かもしれんな?」


お父さんは少し照れくさそうに笑った。


「・・・兄さん」


今まで黙っていた弟さんが
ケーちゃん先輩に話しかけた。


「俺は、男らしくて強い、
昔の兄さんが好きだったんだ・・・
でも、ある日突然女らしい言動をするようになった」


「将司・・・」



「嫌だったんだ・・・、
女らしくなった兄さんも・・・
俺を使って自分がやりたくないことを辞めようとしてる兄さんも」


「将司ごめん!そんなつもりじゃなかった!」


ケーちゃん先輩が勢いよく謝り頭を下げた。


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