【完】女子校に行くはずだったのにっ!
家の玄関を開けると
お母さんが心配した表情で待っていた。


「幸奈、どうしたの?こんな時間まで・・・」


心配の言葉を掛けている途中に
私の後ろにいるただならぬ気配を感じたのか、
お母さんは一瞬フリーズしていた。


「そちらの方々は・・・?」


後ろには奏多と、黒服の女性二人がいる。


「初めまして、お義母さん」


さっきまでの態度とは裏腹に、
奏多はお母さんに対して物腰柔らかな態度をとった。


・・・って


「お義母さん!?」


「お前と結婚したら、
将来のお義母さんだからな?」


「だーかーらー!
結婚なんてしないって!!」


「どういうことなの幸奈?
・・・まぁ、ひとまず家に入りなさい冷えるでしょ?
ほら、そちらの方々も・・・」


お母さんは奏多と黒服の女性二人も家の中へ案内した。


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