【完】女子校に行くはずだったのにっ!
次の瞬間、私は奏多を追って走り出した。

歩いていた奏多は私にすぐに捕まり、
歩みを止めた。


「・・・ダメ!行かないで!
おいてかないで!」

私は奏多の腕にしがみついた。


「―――っ!」

奏多は一瞬こちらに振り向こうとしたが、
すぐに正面を向いた。


「・・・俺のこと、嫌いなじゃないのかよ?」


「嘘だもん・・・」


「・・・名前を呼ばれると虫唾が走るんだろ?」


「全部嘘だもん!」


私は泣きながら嘘だったことを伝えた。


「・・・じゃあ、お仕置きだ」


< 213 / 295 >

この作品をシェア

pagetop