【完】女子校に行くはずだったのにっ!
「あ、はい。
幸奈、ちょっと待っててな?」


「はぁい・・・」


幸奈と呼ばれた女の子は
口では了承したが、それでも納得してない表情だった。


そして、絵本を両手で抱え
そのまま部屋を出ようとこちらに来た。


「あ・・・!」


「あ・・・」


うっかり覗いてたのがバレてしまった。


「あの・・・僕・・・」


「君は誰?・・・なにか用?」


「そういうわけじゃ・・・ないけど・・・」


「・・・ねぇ!一緒に絵本読も!?」


突然の誘いに俺は戸惑ったが、
でも臆病者だった俺は了承していた。


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