【完】女子校に行くはずだったのにっ!
二人が入ったのはカフェではなく、
近くのショッピングモールだった。


「ここ・・・ですか?」


「ええ!この中に素敵なカフェが入ってるの!」


「へえー・・・!」


二人はどんどん前に進んでいく、
今は休日で、今日は人混みが特に多い。

俺は二人を見失わないように密かに付けていった。



「ここよ」


「おぉ~!確かに素敵そうなお店ですね!」


「”素敵そう”じゃなくて、”素敵なの!”」


「あ!はい!」


「ふふ・・・、
入りましょうか?」



二人が店に入って行き、
俺も少し間をおいてから店に入った。


案内された席はカウンター席、
一人客だし、まぁ妥当だろう。


「店の外を見渡せる席だから、
二人の顔は見えないが、まぁ声は聞こえるし、
まぁいいか・・・」


俺はしばらく二人の会話を聞くことにした。

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