【完】女子校に行くはずだったのにっ!
状況を理解できない幸奈は後ろを振り向いたが、
後ろは壁だった為すぐに向き直った。


「ふふ・・・、
ホントにかわいらしいわね・・・幸奈ちゃんは!」


こいつやっぱり言いやがった・・・!


「え!?私ですか!?」


「あなた以外誰がいるのよ~!
あなたはとってもかわいらしいじゃない!」


「そ!そんなことないです!私生まれてこの方、
親以外からかわいいなんて言われたこと・・・ないです!」


「あらあら、ホントに?
周りは随分見る目がないのかしら?」


「いやいや・・・ホントに!」


「おい、幸奈!」


俺は居ても立っても居られずになり、
とうとう二人の会話に割って入った。


「奏多!?なんでここにいるの!?」


「そんなことどうでもいい、帰るぞ!」

俺は幸奈の腕を掴んだ。


< 52 / 295 >

この作品をシェア

pagetop