【完】女子校に行くはずだったのにっ!
「もう、大丈夫だよ・・・
ありがとう・・・」


「え・・・」


「助けてくれてありがとうって言ってるの!」


「幸奈・・・よかった!」


奏多が急に私に抱き着いてきた。


「ちょ!ちょっと・・・!」


「ごめん、嫌だってのはわかってる・・・
でも、もう少しこのまま・・・」


「・・・今回だけだからね!」


その時は、嫌だって言えなかった・・・、
抱きしめる力は少し苦しいほど力強かったのに・・・。



私たちは車に乗っていた。

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