【完】女子校に行くはずだったのにっ!
「なんだ?泣いてんのか~?
かわいいですね~!」

馬鹿にするようにそいつらは言ってきた。


助けて・・・


助けてよ・・・奏多・・・



ゴン・・・!

どこからか鈍い音がした。


見るとひとりの男が倒れていた。


「なんだよお前・・・!」


もう一人が振り向きながら言った。


「お前こそ何してんだよ!」


そこに居たのは、今までに見たことのない
形相で相手を睨んでいる奏多だった・・・

奏多の手には
寝室に置かれていた花瓶が握られていた。


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