甘くて、苦くて

よろしくお願いします、

村井君はそう言ってすごく優しい顔で笑った。

文化祭1日目も、2日目も私の感情は忙しかった。

先に戻るね、

と言って友達のもとに戻ったんだけど、

嬉しくて、恥ずかしくて、照れ臭くて、

でも、もう自分の中だけじゃ消化できなくて、

初めて、友達に村井君との関係を打ち明けた。

今までのラインのこと、

一緒に帰ったときのこと、

電話のこと、そしてさっき告白されたこと。

友達はびっくりして、

内緒にしていたことを怒って、

それからすごく喜んでくれた。


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