好きの代わりにサヨナラを【蒼編】《完》
「蒼も第一志望N高だっけ?」

「うん」

「蒼は勉強できるから余裕でしょ?
あたし、夏休み頑張らないとマジでヤバイから……

蒼と一緒にN高行きたいな」

ほのかにそう言われて嬉しかった。

保育園、小学校、中学校も同じだったほのかと高校まで同じところに通えたら、この先ずっとほのかといられるような気がした。



「じゃ、俺が厳しく教えてやるよ」

「やっぱ、ちょっと怖いかも」

得意げに俺がそう言うと、ほのかは可愛らしく首をすくめてしまった。
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