好きの代わりにサヨナラを【蒼編】《完》
夜行バスは早朝に到着したが、俺はのんびり朝食をとってから会場に向かった。

初めての握手会はCDショップの小さなイベントスペースだったが、今ではかなり大きな会場が使われている。

東京には詳しくない俺でも聞いたことがあるような、有名な会場が使われていた。



握手券を入れたリュックの紐を片方だけ通して、俺は会場へ歩いていく。

少し早めに到着したつもりだったが、既に長蛇の列ができていた。

有名テーマパーク並みの長い行列を見て、snow mistは有名になったのだと思い知らされた。
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