好きの代わりにサヨナラを【蒼編】《完》
「ヤバイ、蒼……
夏休みの宿題終わんない。
答え見せてくれない?」
あいつは、いつもより大きめの鞄に宿題を詰め込んでやって来た。
こいつは、今まで何をしてたんだ。
自分の家で勉強してたんじゃないのか。
真面目なほのかが夏休みの宿題を溜め込むのは意外だった。
俺は、仕方なく夏休みにやるように学校から渡されたものをテーブルに並べる。
ほのかは自分で問題を解こうとせず、黙々と俺が書いた答えを写していた。
「ほのか、受験勉強大丈夫なわけ?」
「……わかんない」
心配になってたずねた俺に、ほのかは鉛筆を動かす手を止めずにつぶやいた。
夏休みの宿題終わんない。
答え見せてくれない?」
あいつは、いつもより大きめの鞄に宿題を詰め込んでやって来た。
こいつは、今まで何をしてたんだ。
自分の家で勉強してたんじゃないのか。
真面目なほのかが夏休みの宿題を溜め込むのは意外だった。
俺は、仕方なく夏休みにやるように学校から渡されたものをテーブルに並べる。
ほのかは自分で問題を解こうとせず、黙々と俺が書いた答えを写していた。
「ほのか、受験勉強大丈夫なわけ?」
「……わかんない」
心配になってたずねた俺に、ほのかは鉛筆を動かす手を止めずにつぶやいた。