好きの代わりにサヨナラを【蒼編】《完》
「急に電話してごめんね。
今度の土曜日、snow mistのライブやるんだけど……蒼、東京まで来れる?」
急にあいつから誘われて驚いたが、俺は迷わず答えた。
「もちろん行く……」
「よかった。蒼に観にきてほしくて……ライブのチケット渡したいんだけど、ライブの前の日に取りに来れる?
当日は抜けられなくて……無理言ってごめんね」
「全然大丈夫……せっかく東京行くなら、ゆっくり観光したいし」
「ありがとう……案内できなくて、ごめんね」
「お前は昔から、謝りすぎなんだよ……」
そう言った俺に、ほのかはまた「そっか、ごめんね」と謝ってきたので、二人で笑ってしまった。
ほのかに謝らなければならないのは、俺のほうだ。
俺は、あいつの笑い声がおさまってから切り出した。
「あのさ……この前は、ごめん」
今度の土曜日、snow mistのライブやるんだけど……蒼、東京まで来れる?」
急にあいつから誘われて驚いたが、俺は迷わず答えた。
「もちろん行く……」
「よかった。蒼に観にきてほしくて……ライブのチケット渡したいんだけど、ライブの前の日に取りに来れる?
当日は抜けられなくて……無理言ってごめんね」
「全然大丈夫……せっかく東京行くなら、ゆっくり観光したいし」
「ありがとう……案内できなくて、ごめんね」
「お前は昔から、謝りすぎなんだよ……」
そう言った俺に、ほのかはまた「そっか、ごめんね」と謝ってきたので、二人で笑ってしまった。
ほのかに謝らなければならないのは、俺のほうだ。
俺は、あいつの笑い声がおさまってから切り出した。
「あのさ……この前は、ごめん」