好きの代わりにサヨナラを【蒼編】《完》
snow mistは人気が出て、ゴールデンタイムの音楽番組に出演する機会も増えていた。

あいつはセンターに選ばれたことで、少し自信がついたのだろうか。

音楽番組で観たあいつの目はキラキラしていて、他のメンバーがバックダンサーにしか見えなくなるほど輝いていた。



あいつが幸せならば、それでいい。

どんどん遠い存在になっていくあいつを、俺はテレビを通して見守っていた。
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