たくさんの物語と私
それは幻想で、空想で、想像でしかないけれど。

確かにそこに存在して、私は夢を叶えた。

絵の中で私がお姫様のように、物語の中で私がなればいい。

私はいろんな物語を書いた。

ある時は勇者、ある時は占い師、ある時は神様、そしてお姫様。

自分が何にでもなれることを知った。

嬉しかった。

この世界は私に希望をくれた。

現実で嘘をついても、この世界は嘘をつかない。

私は書き続けた。

両親に見せるとニッコリと笑って褒めてくれた。

それが何よりも嬉しかったの。
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