【短】分かって気付いて傷付けて…
「ねぇ…もう、いいんだよ?」

「煌、なんか最近おかしいぞ?…なにかあった?」


何度も此方から別れを告げようとするのに、それはやんわりと…まるで薄氷を撫でるような柔さで、はぐらかされる。


好き、だから…分かること。
それは沢山あるんだよ?


なのに、彼はそんな私に気付かないどころか、ただ周期的で気紛れな気持ちの変化としか捉えない。

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