【短】俺のモノになりなさい
「さーてと。悠衣。何処行きたい?」
「え…?」
「や、折角のデートだからな。それとも…いきなり部屋に連れ込んだ方が?」
別にいじめたい訳でも弄りたいわけでもない。
ただ、この手に収めたい。
そんな征服欲がむくむくと立ち込める。
今までこんなややこしくも焦れったい感情に支配されたことはない…。
だからなのか、喉がカラカラに渇いて仕方が無い…。
彼女が欲しくて堪らない…。
少しだけ強引に手を引いて、タクシーに乗せると、俺はぎゅっと抱き締めて、名前を呼ぶ。
「ゆーい!」
「へ…?」
「なんつー顔してんの?」
「ん…?」
俺の隣で、なんだか嬉しそうにしている彼女は、まだ肌寒い冬と春の狭間の季節なんて関係なし、ニコニコと微笑んでいる…。
それどころか、俺のコートにスリスリと懐いてくる。
「え…?」
「や、折角のデートだからな。それとも…いきなり部屋に連れ込んだ方が?」
別にいじめたい訳でも弄りたいわけでもない。
ただ、この手に収めたい。
そんな征服欲がむくむくと立ち込める。
今までこんなややこしくも焦れったい感情に支配されたことはない…。
だからなのか、喉がカラカラに渇いて仕方が無い…。
彼女が欲しくて堪らない…。
少しだけ強引に手を引いて、タクシーに乗せると、俺はぎゅっと抱き締めて、名前を呼ぶ。
「ゆーい!」
「へ…?」
「なんつー顔してんの?」
「ん…?」
俺の隣で、なんだか嬉しそうにしている彼女は、まだ肌寒い冬と春の狭間の季節なんて関係なし、ニコニコと微笑んでいる…。
それどころか、俺のコートにスリスリと懐いてくる。