【短】俺のモノになりなさい
「野々村さん、野々村さん!今日の業務時間、とっくに過ぎてますけど!」
あぁ、煩いな。
今、一大プロジェクトのスケジュール管理を抱えてて、忙しいんだよ。
そんな事を思って、手を加えたわけじゃないのに色素の薄い髪をガシガシかき回しながら、俺はその声の主の方を向く。
「たーしーろー。まぁたお前か。…ほんと、しつこいよ?」
「だって、室長だからって、こんな時間まで働くなんて、体に毒だと思いますから」
「はぁ…お前ね?俺の何処見て言ってんの?」
「…目の下の隈」
真っ白い肌に、ふわふわのパーマを当てた髪。
うるうるの大きな瞳に、ちっさい肩。
まるで、子兎だな。
あぁ、煩いな。
今、一大プロジェクトのスケジュール管理を抱えてて、忙しいんだよ。
そんな事を思って、手を加えたわけじゃないのに色素の薄い髪をガシガシかき回しながら、俺はその声の主の方を向く。
「たーしーろー。まぁたお前か。…ほんと、しつこいよ?」
「だって、室長だからって、こんな時間まで働くなんて、体に毒だと思いますから」
「はぁ…お前ね?俺の何処見て言ってんの?」
「…目の下の隈」
真っ白い肌に、ふわふわのパーマを当てた髪。
うるうるの大きな瞳に、ちっさい肩。
まるで、子兎だな。