【短】俺のモノになりなさい
かち、



マウスをクリックして、文面を保存すると俺は少しだけ息を付いた。



と、そこにそんな俺の鼻孔をくすぐる、良い香りが。



「…なに?」


「ハーブティーです」


「……あのさ、ここは普通コーヒーじゃね?」


「野々村さんは、カフェイン取り過ぎですからね。いいんです。このハーブティー美味しいですよ?なんせ私の…って、何笑ってんですか!」




いきなりの、笑いのクリティカルヒットで、俺はPCデスクに突っ伏した。

くくくっと肩を震わせると、それを咎める声がする。

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