【短】俺のモノになりなさい
「…イイ?」


「い…」


「ん…?」


「やに、決まってるでしょう?もうもうもう!」


「くくっ。お前兎じゃなくて牛か…」


「はっ?!私は牡羊ですよ!」


「はははっ!そういう意味じゃねぇっての!」



そんな色っぽい雰囲気とは掛け離れた会話を繰り広げつつも、俺は腕の中に閉じ込めた彼女を離さない。

向こうも、最初はなんとか離れようと藻掻いていたけれど、観念したのか大人しくなる。


それでも、その顔には逃げるタイミングを図っていることがバレバレだ。

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