罪重ね。

私が貴方と出会うまで

私は要らない子

玄関前で私の私物を汚物を扱うように顔を歪めながら投げ捨てられる。

ガシャンという耳にうるさい音を立てながらドアを閉められる。

ああ、もう私は要らないんだ。

あっさりと現実を受け入れた私は散らばっている私物を拾う。

ご丁寧にバックまで捨てていてくれていたものだからもう帰る理由もない。

私は家から追い出された。

これからどうしよう、そんな先のことよりも
怒りや悲しみ、いろんな感情に私は襲われていた。

これ以上ここにいてもまた怒鳴られるだけだ。
　
早くここから離れたい。逃げたい。

このまま何処か遠くに行きたい。