激甘同居の有効期限
「おはよ。心萌。」




軽く挨拶をすると心萌が頬を膨らませる。




「もー!相変わらずクールなんだから!笑った空桜可愛いのに!!」




素っ気ないあたしに文句を言う心萌に苦笑いして一緒に教室に向かう。




午前中の授業を全て終え、駆け寄ってきた心萌と共に屋上に向かう。




よく小説とかに出てくる屋上立ち入り禁止………なんてことも無く、うちの高校は誰でも自由に出入りすることができ、景色が綺麗なため晴れてる日はいつも屋上で昼食を取っている。




「あれ?誰か寝てるね。」




いつもはあたし達以外に人が来ることはあまりないが、今日は先約がいたようだ。




景色を眺めることの出来るフェンス近くを諦め、寝ている人を起こさないようになるべく距離をとって座る。




「空桜?どう?1人暮らしは!」




心萌ママ特製の可愛らしいお弁当を食べながら、興味深々といった感じで聞いてくる心萌。




心萌には1人暮らしのことを話してた。




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