激甘同居の有効期限
「あーー!もうクールな空桜に戻っちゃった!!取り乱す空桜も可愛かったのに!!!」




「なんじゃそりゃ。もうチャイム鳴るよ。教室に戻ろ。」




心萌はいつもあたしのことを褒めてくれるけど真っ直ぐすぎて恥ずかしい。




それにあたしは可愛くなんてない。




それからあたしと心萌は午後の授業を受け、一緒に帰る。




「え?ここ?」




タワーマンションを目の前に驚きすぎて口が開きっぱなしの心萌が面白くてつい笑ってしまう。




「そうだよ?入って?」




オートロック式の入口をくぐり抜けると心萌が中々入ってこないので呼ぶと、ハッとして中に入ってくる。




エレベーターに乗り、最上階に着くと玄関の扉を開けて心萌を家の中に入れる。




「すごーーーーい!!!!広い!!綺麗!!」




大はしゃぎの心萌を取り敢えずリビングのソファーに座らせると、紅茶とケーキを用意してあたしも心萌の前のソファーに座る。




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