君に夢中で
駅に着き、電車を降りると
学生たちがたくさんいて
今日から私も高校生か…と実感させられる
「あ…っ、時間やば」
そんなのんびり考え事していると
時刻はもう8時50分
完璧に遅刻だ…
もう諦めて歩くことにした。
地面には桜がたくさん落ちていて
駅から学校までの道に
桜の木がならんでる一本道がある
「綺麗…」
そう思いながら歩いていると
一気に暖かい風が吹き
春だと実感させられた。
その次の瞬間
私は君と出会った…
桜の木の下で手を伸ばし
微笑んでる君がいた。
私は何故かその男の子から
目が離せなくなった
気づいたら私の足は自然と
彼の方向に向かっていた