君に夢中で
「いやいやいや、それ普通凛花が言う?!」
「いやー、さすが凛花だな。お前もがっつり遅刻してんじゃん」
そんなに笑わなくても…。
「それ、彼にも言われた…」
「ねぇ凛花。さっきから彼って言ってるけどもしかして名前聞いてないの??」
あっ…。そう言えば聞くの忘れた…。
「聞いてない」
「はぁー??お前なんで聞かねぇんだよ。聞かねぇとなにも始まらねーぞ」
「そーだけど、それどころじゃなかったんだもん」
「えー、じゃあ見つけようがないよね〜」
はぁ…、だよね。
ん、ちょっとまって。
「あ!!!高校!高校聞かれた!そして私も聞いた!」
「お!やるじゃん!!それ大きな手がかりだよ!」
「んで、どこの高校なわけ??」
「確か…、光坂高校だったかな」
「光坂高校…。それならうちの学校と近くね??」
すると、遥華の顔がなんだか悪い顔になってた。
遥華のことだからまた変な提案しそうだな。