死にたい君に夏の春を


ファイオー、ファイオー、ファイオー


プォー、プォー


ナイシュー!


部活動に励む生徒達が、今日もうるさくそれぞれの練習している。


グラウンドを走ったり、ベランダで楽器を吹いたり、体育館でドリブルをしたり。


彼ら彼女らを見ていると、なんだか憐れみを感じる。


人生の障害にしかならない先輩後輩という関係を築き、無意味な争いをする。


その行為に一体なんの意味があるのだろうか。


しかし、そうやって簡単に人を見下してしまう僕に嫌気がさす。


僕もそう人のことを言えた口ではないな。


そんな汗を流す部員達を横目に、校舎へ入っていくのであった。
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