どうかあなたが幸せでありますように
授業の鐘が鳴るとともに拓海が今度絶対お礼するからと言いながら、少し小走りで部活に向かっていった。
メールを受信した音がなった。
『結衣ちゃん、拓海から聞きました。しゅうです。わざわざ関係ないのにごめんね。15時に駅の薬局の前にいます。』
初めてきた彼からのメールはそっけないにも関わらず人の良さが感じられるようなそんなメールだった。
『はじめまして、結衣です。全然大丈夫です、了解しました。ではまたその時に。』
男との免疫があまりない私はドキドキしながらも同じような雰囲気のメールになるように注意しながら返信を打った。
学校から駅まではおそよ1時間。
どんな人なんだろうと少しドキドキしながら電車に揺られた。