地味子のセカンドラブ―私だって幸せになりたい!
22.私って「電車女?」
【10月3日(月)】7時前に私は目を覚ました。潤さんはもう起きていた。
潤さんはベッドに座って窓の外を見ている。東京とはまた違った空だと言う。すぐに抱きついて、おはようのキスをする。
「寝坊をしてしまいました」
「昨夜は可愛がりすぎたかな?」
「すごく幸せでした」
「朝食の準備をします」
「ゆっくりでいいから、8時を過ぎてから出かけても十分間に合うから」
「朝、ゆっくりできるのが良いですね」
研究所までは30分も見ておけば十分だから8時過ぎに家を出ればよいという。ここでは室長だから、あまり早く出勤すると迷惑になるから、朝はゆっくりでいいみたい。
職住接近は楽みたいでよかった。ここが東京とは違うところかな。
潤さんは8時10分に家を出た。これでも少し早めだという。
研究企画室のメンバーは室長を含めて6名と聞いている。研究企画室の仕事は、研究所の研究管理、本社との予算折衝、研究所内の予算配分、研究の進捗管理、研究部間の調整など、本社との折衝が多いけど、潤さんは本社の関係者とは今まで何回も腹を割った話をしてきたので、電話1本で調整できるから心配していないと言っていた。
10時ごろに、部屋で簡単な歓迎会をしてくれるからとのメールが入る。
それから、スーパーへ買い出しに行った。潤さんは家にいてほしいと言うので、しばらくは勤めにも出ないで主婦をすることになっている。
朝、主人を送り出して、掃除、洗濯、買い物、料理をする。これが平凡でも幸せな生活に違いない。まして大好きな潤さんとの二人きりの生活。帰りが待ち遠しい。
6時40分に[これから帰る!]のメールが入る。7時過ぎには家に帰ってくる。
私には送別会からずっと悩んでいることがあった。ブログのこと。潤さんに話そうか、やめとこうか、迷っていた。
でもそのうちにバレると信頼を失うことになる。それが怖い。悩んだ末に今夜話そうと決めた。
帰宅すると玄関までとんで行って抱きつく。
「夕ご飯は食べたの?」
「まだです。お帰りを待っていました。夕食はカレーにしました。食べるかどうか分からなかったから。夕食、食べます?」
「歓迎会はビールと乾きものだけだったので軽く食べようかな」
「あのー、食事が終わったらお話ししたいことがあるんですが」
「なに?」
「食事が終わって、後片付けが済んでからにします」
潤さんは心配そうに私の顔を見ている。きっと思いつめた顔をしているに違いない。
「実は内緒にしていた私のブログのことなんですけど」
「ブログがどうかしたの?」
「実は、私が『地味子のひとりごと』のブロガー本人であることが、後任の神田弥生さんにバレてしまいました」
「ブログは『地味子のひとりごと』と言うんだ」
「ブログを始めたのは手首を切って入院していた時に、友達がそれを聞いてお見舞いに来てくれて、ブログをして何でも書き込めば、友達ができて相談に乗ってくれるようになると、ブログを進めてくれたんです。始めたのはそれからです」
「始めてどうだったの」
「辛いことなんかを書いていると、私もそうだったからとなぐさめてくれたり、アドバイスをくれる人とコメントのやりとりをするようになりました。そのうちに、料理の写真や、気に入った服や、靴や、バッグ、アクセサリー、アンティーク、食器などを紹介したりしているうちに、フォロワーが増えて、いまは3千人くらいになっています」
「すごいね、それで」
「フォロワーの中に神田弥生さんがいたんです。ブログは匿名だし、私の身元が絶対にばれないように、すごく気を使っていました」
「でも、潤さんにプロポーズされたときにもらったブレスレットの写真や婚約指輪の写真、結婚指輪の写真などをブログに載せました。とっても嬉しかったので、応援してくれた皆さんに見せてお礼を言いたかったのです」
「それで」
「送別会の日、引き継ぎが終わってから、神田さんがもう少しお聞きしたいことがあるというので、会議室に残りました」
「そういえば、打合せの後、残って何か話していたね」
「その時、神田さんが『地味子のひとりごと』のブロガーは横山さんだったんですねと言ったんです。私はそんなブログがあるんですか、知らなかったととぼけましたが『でも、そのブレスレットと指輪、あの岸辺さんからのものでしょう。私は岸辺さんの扶養申請も受け付けていましたから、それを見てピンときました』と言われて、ブロガー本人であることを認めました。そして、ブログのことは内緒にしてほしいと頼みました。もちろん、『私はファンなので絶対ほかの人には言いません』と約束してくれました」
「それでよかったじゃないか。秘密は守ってくれると思うよ。だって、後任に推薦してあげて喜んでいたんだろう」
「とっても喜んでいました」
「後任の笹島君も独身だからね」
「打合せでとっても素敵な人だと喜んでいました。それで、どうしたら私のように気に入ってもらえるのかを教えてほしいと言われて」
「それで」
「仕事を一生懸命にやること、それに」
「それに?」
「もし笹島さんが病気で休んだら、必ず看病に行くこと、そしておいしいご飯を作ってあげること、それから」
「それから?」
「看病に行くときはできるだけ、可愛く変身していくこと、それから、もし、お付き合いを申し込まれたら、仕事とプライベートをはっきり分けて、交際を絶対に秘密にすること、プライベートではできるだけ可愛くすることを勧めました。そのためにセンスを磨いておくことも」
「なるほど、僕に使った手だね」
「いいえ、これは二人が結婚至ったプロセスに基づいてのアドバイスです」
「うまくいくといいね。ところで、さっき応援してくれたとか言っていたけど誰が応援してくれたの」
「私が明日、遊園地でデートすることになったけどどうしようと書くと、皆いろいろアドバイスをくれるんです、服装とか、お弁当とか、いろいろ」
「へー」
「お部屋で花火を見ようと誘われたけどどうしようと書くと、またいろいろアドバイスが入るんです。本当にいろいろと」
「それって、だいぶ前に話題になった『電車男』と似ていない? 美沙ちゃんは『電車女』だったのか?」
「『電車男』って何ですか?」
「恋愛に不慣れな男性が電車で知り合った女性に恋をして、その悩みをパソコンでサイトに書き込むとそれを見た人がアドバイスを書き込んで応援してくれて、恋が成就する話」
「知らなかったです」
「今はスマホの時代だからね。ところでブレスレットと指輪のほかには何を書いてUpしていたの?」
「コピー室で出会ってから、ほとんどすべてです。あの婚約記念の蝋燭の灯ったケーキも」
「ええ…すべて公開? 3千人が知っている? ええ…それってマジ電車女だ!」
「ごめんなさい。でも匿名だから絶対に分かりません」
「まあ、いいか。こうして美沙ちゃんと結婚できたのだから。アドバイスを貰っても、実行したのは、美沙ちゃん自身なのだから」
「ごめんなさい。私は以前のこともあるので不安で、不安で、誰かに相談したかったんです」
「『電車男』でも彼女にそのことがバレて別れてしまいそうになるんだけど、結局仲直りする。その気持ちは当事者になるとよく分かるよ」
「本当にごめんなさい。ブログ、これからはやめておきます」
「止めることはないよ。この成功に励まされる地味子ちゃんが沢山いるだろうから、続けるといいよ、絶対にバレないようにしてだけど」
「分かりました。ありがとうございます」
「でも神田さんが笹島君と付き合って結婚することにでもなったら、神田さんは笹島君にこのことを話すと思うよ」
「でも神田さんは絶対に笹島さんに口止めすると思います。私には分かります」
「まあ、それなら安心だ」
「ブログのことをお話しして、許してもらって肩の荷が下りました。結婚してからもいままで打ち明ける勇気がありませんでした」
「結婚前でも許したと思うよ、美沙ちゃんを絶対に離したくないからね」
「ありがとう」
「ところで、新婚旅行だけど、どうする? 急に婚約して式を挙げて、すぐに引越しだから日程が取れなかった。ハワイへでも行く?」
「ハワイもいいけど、関西へは初めてきたので、休みの日にお弁当を持って、京都や奈良や神戸を二人でゆっくり歩いてみたいです。安上りですし、ブログにも載せられますから」
「行ききれないくらいにいろんなところがあるから、それでいいなら当分の間はそうしようか」
「でもこのマンションが好きなので、休日はゆっくり二人で過ごしたいです。こんなところに住むのが夢だったから。お風呂も大きいし、お部屋は2つもあるし」
「それじゃ、土曜日は好きなところに行って、日曜日は家でゆっくり過ごそう」
「これからのお休みが楽しみです」
私が潤さんに抱きつくと力一杯抱き締めてくれる。そのままベッドで愛し合う。少し節操がないけど、もう誰に遠慮もいらない。
これで、訳あり地味子の私がブランド好きのオッサンの嫁になるまでのお話はおしまいです。めでたし、めでたし。
なお、後日談になりますが、4年後に潤さんは本社に転勤になりました。家族は4人、3歳の男の子と1歳の女の子のパパとママになっていました。
潤さんはとても優しいイクメンパパになっています。住まいは母夫婦の近くにしました。母夫婦はたいそう喜んでくれました。
潤さんの本社の役職は竹本企画開発室長の後任で、竹本室長は野口本部長の後任になられたそうです。
神田さんは笹島さんと結婚して退職していて、その後任は神田さんが推薦した山川さんと言うこれも地味な女子の派遣社員だとか。
山川さんは前任者2名が続いて上司と結婚したのを知っているのか、神田さんから引継ぎがあったのか、仕事を一生懸命にこなしているとのことです。
いずれ笹島さんも異動になるので、後任が来ることになる。こうして地味子の伝説は引き継がれていく。地味子、がんばって幸せになって!
潤さんはベッドに座って窓の外を見ている。東京とはまた違った空だと言う。すぐに抱きついて、おはようのキスをする。
「寝坊をしてしまいました」
「昨夜は可愛がりすぎたかな?」
「すごく幸せでした」
「朝食の準備をします」
「ゆっくりでいいから、8時を過ぎてから出かけても十分間に合うから」
「朝、ゆっくりできるのが良いですね」
研究所までは30分も見ておけば十分だから8時過ぎに家を出ればよいという。ここでは室長だから、あまり早く出勤すると迷惑になるから、朝はゆっくりでいいみたい。
職住接近は楽みたいでよかった。ここが東京とは違うところかな。
潤さんは8時10分に家を出た。これでも少し早めだという。
研究企画室のメンバーは室長を含めて6名と聞いている。研究企画室の仕事は、研究所の研究管理、本社との予算折衝、研究所内の予算配分、研究の進捗管理、研究部間の調整など、本社との折衝が多いけど、潤さんは本社の関係者とは今まで何回も腹を割った話をしてきたので、電話1本で調整できるから心配していないと言っていた。
10時ごろに、部屋で簡単な歓迎会をしてくれるからとのメールが入る。
それから、スーパーへ買い出しに行った。潤さんは家にいてほしいと言うので、しばらくは勤めにも出ないで主婦をすることになっている。
朝、主人を送り出して、掃除、洗濯、買い物、料理をする。これが平凡でも幸せな生活に違いない。まして大好きな潤さんとの二人きりの生活。帰りが待ち遠しい。
6時40分に[これから帰る!]のメールが入る。7時過ぎには家に帰ってくる。
私には送別会からずっと悩んでいることがあった。ブログのこと。潤さんに話そうか、やめとこうか、迷っていた。
でもそのうちにバレると信頼を失うことになる。それが怖い。悩んだ末に今夜話そうと決めた。
帰宅すると玄関までとんで行って抱きつく。
「夕ご飯は食べたの?」
「まだです。お帰りを待っていました。夕食はカレーにしました。食べるかどうか分からなかったから。夕食、食べます?」
「歓迎会はビールと乾きものだけだったので軽く食べようかな」
「あのー、食事が終わったらお話ししたいことがあるんですが」
「なに?」
「食事が終わって、後片付けが済んでからにします」
潤さんは心配そうに私の顔を見ている。きっと思いつめた顔をしているに違いない。
「実は内緒にしていた私のブログのことなんですけど」
「ブログがどうかしたの?」
「実は、私が『地味子のひとりごと』のブロガー本人であることが、後任の神田弥生さんにバレてしまいました」
「ブログは『地味子のひとりごと』と言うんだ」
「ブログを始めたのは手首を切って入院していた時に、友達がそれを聞いてお見舞いに来てくれて、ブログをして何でも書き込めば、友達ができて相談に乗ってくれるようになると、ブログを進めてくれたんです。始めたのはそれからです」
「始めてどうだったの」
「辛いことなんかを書いていると、私もそうだったからとなぐさめてくれたり、アドバイスをくれる人とコメントのやりとりをするようになりました。そのうちに、料理の写真や、気に入った服や、靴や、バッグ、アクセサリー、アンティーク、食器などを紹介したりしているうちに、フォロワーが増えて、いまは3千人くらいになっています」
「すごいね、それで」
「フォロワーの中に神田弥生さんがいたんです。ブログは匿名だし、私の身元が絶対にばれないように、すごく気を使っていました」
「でも、潤さんにプロポーズされたときにもらったブレスレットの写真や婚約指輪の写真、結婚指輪の写真などをブログに載せました。とっても嬉しかったので、応援してくれた皆さんに見せてお礼を言いたかったのです」
「それで」
「送別会の日、引き継ぎが終わってから、神田さんがもう少しお聞きしたいことがあるというので、会議室に残りました」
「そういえば、打合せの後、残って何か話していたね」
「その時、神田さんが『地味子のひとりごと』のブロガーは横山さんだったんですねと言ったんです。私はそんなブログがあるんですか、知らなかったととぼけましたが『でも、そのブレスレットと指輪、あの岸辺さんからのものでしょう。私は岸辺さんの扶養申請も受け付けていましたから、それを見てピンときました』と言われて、ブロガー本人であることを認めました。そして、ブログのことは内緒にしてほしいと頼みました。もちろん、『私はファンなので絶対ほかの人には言いません』と約束してくれました」
「それでよかったじゃないか。秘密は守ってくれると思うよ。だって、後任に推薦してあげて喜んでいたんだろう」
「とっても喜んでいました」
「後任の笹島君も独身だからね」
「打合せでとっても素敵な人だと喜んでいました。それで、どうしたら私のように気に入ってもらえるのかを教えてほしいと言われて」
「それで」
「仕事を一生懸命にやること、それに」
「それに?」
「もし笹島さんが病気で休んだら、必ず看病に行くこと、そしておいしいご飯を作ってあげること、それから」
「それから?」
「看病に行くときはできるだけ、可愛く変身していくこと、それから、もし、お付き合いを申し込まれたら、仕事とプライベートをはっきり分けて、交際を絶対に秘密にすること、プライベートではできるだけ可愛くすることを勧めました。そのためにセンスを磨いておくことも」
「なるほど、僕に使った手だね」
「いいえ、これは二人が結婚至ったプロセスに基づいてのアドバイスです」
「うまくいくといいね。ところで、さっき応援してくれたとか言っていたけど誰が応援してくれたの」
「私が明日、遊園地でデートすることになったけどどうしようと書くと、皆いろいろアドバイスをくれるんです、服装とか、お弁当とか、いろいろ」
「へー」
「お部屋で花火を見ようと誘われたけどどうしようと書くと、またいろいろアドバイスが入るんです。本当にいろいろと」
「それって、だいぶ前に話題になった『電車男』と似ていない? 美沙ちゃんは『電車女』だったのか?」
「『電車男』って何ですか?」
「恋愛に不慣れな男性が電車で知り合った女性に恋をして、その悩みをパソコンでサイトに書き込むとそれを見た人がアドバイスを書き込んで応援してくれて、恋が成就する話」
「知らなかったです」
「今はスマホの時代だからね。ところでブレスレットと指輪のほかには何を書いてUpしていたの?」
「コピー室で出会ってから、ほとんどすべてです。あの婚約記念の蝋燭の灯ったケーキも」
「ええ…すべて公開? 3千人が知っている? ええ…それってマジ電車女だ!」
「ごめんなさい。でも匿名だから絶対に分かりません」
「まあ、いいか。こうして美沙ちゃんと結婚できたのだから。アドバイスを貰っても、実行したのは、美沙ちゃん自身なのだから」
「ごめんなさい。私は以前のこともあるので不安で、不安で、誰かに相談したかったんです」
「『電車男』でも彼女にそのことがバレて別れてしまいそうになるんだけど、結局仲直りする。その気持ちは当事者になるとよく分かるよ」
「本当にごめんなさい。ブログ、これからはやめておきます」
「止めることはないよ。この成功に励まされる地味子ちゃんが沢山いるだろうから、続けるといいよ、絶対にバレないようにしてだけど」
「分かりました。ありがとうございます」
「でも神田さんが笹島君と付き合って結婚することにでもなったら、神田さんは笹島君にこのことを話すと思うよ」
「でも神田さんは絶対に笹島さんに口止めすると思います。私には分かります」
「まあ、それなら安心だ」
「ブログのことをお話しして、許してもらって肩の荷が下りました。結婚してからもいままで打ち明ける勇気がありませんでした」
「結婚前でも許したと思うよ、美沙ちゃんを絶対に離したくないからね」
「ありがとう」
「ところで、新婚旅行だけど、どうする? 急に婚約して式を挙げて、すぐに引越しだから日程が取れなかった。ハワイへでも行く?」
「ハワイもいいけど、関西へは初めてきたので、休みの日にお弁当を持って、京都や奈良や神戸を二人でゆっくり歩いてみたいです。安上りですし、ブログにも載せられますから」
「行ききれないくらいにいろんなところがあるから、それでいいなら当分の間はそうしようか」
「でもこのマンションが好きなので、休日はゆっくり二人で過ごしたいです。こんなところに住むのが夢だったから。お風呂も大きいし、お部屋は2つもあるし」
「それじゃ、土曜日は好きなところに行って、日曜日は家でゆっくり過ごそう」
「これからのお休みが楽しみです」
私が潤さんに抱きつくと力一杯抱き締めてくれる。そのままベッドで愛し合う。少し節操がないけど、もう誰に遠慮もいらない。
これで、訳あり地味子の私がブランド好きのオッサンの嫁になるまでのお話はおしまいです。めでたし、めでたし。
なお、後日談になりますが、4年後に潤さんは本社に転勤になりました。家族は4人、3歳の男の子と1歳の女の子のパパとママになっていました。
潤さんはとても優しいイクメンパパになっています。住まいは母夫婦の近くにしました。母夫婦はたいそう喜んでくれました。
潤さんの本社の役職は竹本企画開発室長の後任で、竹本室長は野口本部長の後任になられたそうです。
神田さんは笹島さんと結婚して退職していて、その後任は神田さんが推薦した山川さんと言うこれも地味な女子の派遣社員だとか。
山川さんは前任者2名が続いて上司と結婚したのを知っているのか、神田さんから引継ぎがあったのか、仕事を一生懸命にこなしているとのことです。
いずれ笹島さんも異動になるので、後任が来ることになる。こうして地味子の伝説は引き継がれていく。地味子、がんばって幸せになって!