one Love 〜知らなかった恋する気持ち〜


その夜。

夕飯とお風呂をいただいき、私はすぐに自分の部屋へと閉じこもった。

白くて可愛いドレッサーの前に座ってみる。

鏡に映った自分を見て、思わず小さなため息がもれた。


やっぱり……

もう高校生なんだし、三つ編みってないよね……。


胸の下まである髪を掴み取り、三つ編み以外の自分を想像していみる。

可愛いアレンジとかそういうのをしてみたいけど、イマイチどうしたらいいのかわからない。

コームで髪をとかしながらあれこれ考えていると、


コンッ。

部屋のどこかから音がした。


「……?」


――コンコン…。


耳を澄ますと、音はカーテンを閉め切った窓から聞こえていた。


えっ……何で⁈

だって、ここ二階だよ?


――コンコン……。

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