one Love 〜知らなかった恋する気持ち〜
「さっすがお兄ちゃん! そうだよ! 見直せばもっと安くなるはずだもん」
「でも瑠依、ゲームに課金してたら今と変わらないからな?」
「ちょっとお兄ちゃん! なんで言うの!」
母親がギロリと瑠依を睨む。
どうやら余計なことを言ったくさい。
「課金⁈ だからあんな料金いってるのね!」
「そんなことないもん! ちゃんとお父さんに聞いてから使ってるし、勝手に課金なんかしてないし!」
やれやれ……。
二人の言い合いを横目に自分のスマホを探してみる。
帰ってきて置いたまんま、スマホはソファーの前のテーブルに放置されていた。
「瑠依にスマホ持たせたお母さんが間違いだったわ……ちょっと早すぎたわよね」
「そんなことないもーん! 持ってない子なんて今どきいないもん」
持ってない子なんて今どきいない……か。
まぁ、確かに。