one Love 〜知らなかった恋する気持ち〜
「いやぁぁあぁーっ!」
――っ?!
「ぅあっ……!」
えっ……。
「……ゆ、め?」
気が付くと、私は観覧車になんか乗っていなかった。
いるのはベッドの上で、まだ見慣れない自分の部屋で……。
夢を見て起きたことに気が付いた。
「やだ……」
うなされてたみたいに息が上がっている。
額をぬぐうと、じっとりと汗をかいていた。
何てリアルな夢だろう……。
見ていた光景がまるで現実のように、鮮明にはっきり蘇る。
キス、してた……。
今まで、生で人のキスシーンなんか見たことない。
ドラマとか映画でしか見たことないのに、何とも生々しいキスを見た気分だった。
きっと今までの記憶が総力を結集して作り上げたんだろうけど……。
でも……。