one Love 〜知らなかった恋する気持ち〜
「え、あのっ……」
「何考えてたわけ? なぁ」
意地悪な笑みを見せたまま、理玖くんは私に向かって手を伸ばす。
「あっ、理玖くん⁈」
そんな声を上げた時、体が背中からベッドに倒れ込んでいた。
ベッドに乗ってきた理玖くんが、肩を押して体重をかけてくる。
真上に理玖くんの顔があって、私の全身は一気に硬直。
にこりと笑って首を傾げた理玖くんの前髪がサラリと揺れた。
「あっ……あの――」
「教えてくれたら離れてやるよ」
「え……」
「何考えてたのか」
そ、そんな……。