one Love 〜知らなかった恋する気持ち〜
まっ、待ち受け画面⁈
って……ことは要するに……。
「え、じゃ、じゃあ!」
「保存して設定してるから、待ち受け変えないと消えないってこと」
うそ!
そそそっ、そんなのダメ!
「お~っと、取り説見て変えるのは許可しないからな?」
焦って説明書に手を伸ばすと、理玖くんは行動を先読みしてたように説明書をヒョイッと取り上げてしまう。
「あっ! でも、だって!」
「何だよ?」
ギロリ。
理玖くんの切れ長な目が私を睨んだ。
こっ、怖い……。
「え……だから、その」
「へぇ~……桃香もいざとなると、口ごたえとか一応するんだ……」
ギクッ……。
ついつい勢い余って、理玖くんに反抗的になってしまった私。
そんなツッコミをされてしゅんと縮こまる。
でも、手にあるスマホを見ると、やっぱりいてもたってもいられない。