one Love 〜知らなかった恋する気持ち〜
「また撮るけどね」
……へっ⁈
「また同じように、桃香と俺の……」
思いっきり企んだ顔をし、理玖くんはベッドを立ち上がる。
私が座る前に立ちはだかると、見上げる私へ顔を近付けた。
――またっ⁈
咄嗟にギュッと目をつぶる。
……?
「……またされたかったら、画像、消してもいいから」
そう耳元で囁き、チュッと耳たぶにキスをされた。
そっ、そんなぁ……。
気配が遠のいた気がしてうっすら目を開けると、理玖くんはもう部屋の中からいなくなっていた。