one Love 〜知らなかった恋する気持ち〜
「ハァ……」
思わずため息。
やっとあらゆる緊張から解放されて、バタンとそのままベッドに倒れ込む。
「ムチャクチャだよ……」
ため息に合わせて、泣き言のような言葉が自然と漏れた。
放置されたスマホへとそっと手を伸ばす。
「…………」
数秒悩み、意を決してスマホの画面をつけてみた。
「っ!!」
慌てて表示された画面を暗く落とす。
むっ……無理です!
やっぱり無理!
結局、まともに直視できないままスマホを裏返す。
チラッと見ただけで、十分すぎるほど赤面……。
こんな状態じゃ、スマホを使うなんて絶対に不可能。
ど、どうしよう……。
理玖くんに脅された言葉を振り返り、またカッと顔が熱を持つのを感じた。