one Love 〜知らなかった恋する気持ち〜
「じゃ、じゃあ、こんな感じで普通にキスとか」
「しぃーっ! こ、こころちゃん声大きい!」
「あ……ゴメンゴメン!」
引っ越してきてすぐの頃から、何かと理玖くんにからかわれるようになっていたこと。
初めてキスされたのは、数日前のみんなで遊びに行ったあの時に、観覧車に乗ってその中で突然されたということ。
そしてその日の夜、私の部屋にやってきた理玖くんがスマホでこんな画像を撮って脅してきたこと。
おまけに、結局私が理玖くんを好きだということまで吐かされた。
もう、芋づる式ってやつ……。
私の気持ちは隠しておくつもりだったのに……。
こころちゃんの鋭い尋問にはかなわなかった。