one Love 〜知らなかった恋する気持ち〜
朝会って一番、純太くんは血相を変えて私の元へとやってきた。
何事かと思えば、「あれから理玖とどうしたの⁈」なんて質問……。
返事に困って黙り込むと、問い詰めはどんどんエスカレート。
そのうちにあの日の出来事を思い出して顔が熱くなっていって……。
恥ずかしすぎて走って逃げてしまった。
飛んできた純太くんの様子からして、またその話をされる予感がする。
「うるさい純太! 何なわけ?」
「桃ちゃん!」
ギクッ……。
こころちゃんを無視して机にダンッと手をつく純太くん。
笑いなしの真剣な顔をして私の顔をじっと見つめた。
「やっぱり、アイツに何かされたんでしょ⁈」
き、きたぁぁぁーっ!