one Love 〜知らなかった恋する気持ち〜
……は?
何やってんだ、アイツは……。
「俺! やりたいです! 桃ちゃんとやらせてください!」
決定しかけた話し合いに首を突っ込んだのは、なんとびっくり純太の奴。
俺と同じく学祭なんてって考えのアイツが、なぜか手を挙げて立候補している。
「おぉ、本城! お前、立候補か! 珍しいこともあるもんだ」
手を挙げた純太に、合田は豪快に笑って喜ぶ。
部員のいない劇部の顧問としては、乗ってきてくれること自体嬉しいことなのかもしれない。
でも純太の奴……
どういう風の吹き回しだ……?