one Love 〜知らなかった恋する気持ち〜
確か……
今日とか言ってたような……?
「……何だよ?」
純太が手を止め、こっちに目を向ける。
こころもつられるようにシャーペンを置いた。
「いや……何か、うちに変なの転がりこんでくるとか……」
そう言うと、純太がすかさず身を乗り出した。
「は? 何だよそれ」
何だよって……こっちもまだ完全に理解しきれてないっていうか……。
「え、女が、ってこと?」
こころがそうきくと、純太がでかい声で「え゙っ」と反応。
宿題写しを完全に放棄した。
「え、おい、マジかよ? 何で?」
聞く気満々な二人に、俺は理解できている範囲で簡潔に事の事情を話した。
「え……じゃあ、理玖んちにその子が居候するってことなの?」