one Love 〜知らなかった恋する気持ち〜
「ゔー……やべぇ、いてぇ……」
こころに連れられ、行ってみたトイレの個室の中からは、死にかけたような唸り声が漏れていた。
イカだか何だかを食って腹痛になったらしい純太。
一階にある男子トイレの一番奥の個室にこもっていた。
「純太⁈ 大丈夫⁈」
「いや……無理」
こころが声を掛けると、純太はやっと出したような苦し気な声を返す。
それを聞いたこころは「ちょっと、無理って嘘でしょ⁈」と閉まるドア叩いた。
「もう始まってるよ⁈ どうすんのよ!」
「どうするって……こんなんで出たら……」
マジかこいつ……。
どんだけ下ってんだよ……。
「ねぇ純太! 理玖、理玖連れて来たよ!」