one Love 〜知らなかった恋する気持ち〜
「……みたい、だな? よくわかんねーけど……」
「えぇぇ! 何だよそれ⁈ 女の子と同棲とかっ」
……同棲じゃねーだろ。
「ずるいし! 何だよその話!」
じゃあ代わってくれ……マジで……。
案の定、純太がギャアギャアと騒ぎ始める。
こうなると収集がつかない。
「ずりーよ! 俺だって理玖と同棲してーし!」
「もぉっ、うるさい! 意味わかんないしぃ!」
どんどんと論点がズレる純太をこころが怒鳴りつける。
やっと静かになった純太を押しのけ、今度はこころが身を乗り出した。
「え、じゃあさ、その子、うちの学校に転校してくるってことでしょ?」
「あぁ」
「あぁって! お前、気になんないわけ⁈」
「は? 気にって、何を気にすんだよ、俺が」
「だからっ! もしだぞ? もし、超可愛い子とかだったら!」