one Love 〜知らなかった恋する気持ち〜
まだまだ興奮が冷めない純太は、更に興奮を高めてそんなことを言った。
アホか……コイツは。
「どうすんだよー⁈ とうとうお前も俺を置いてぇー……」
もう無視。
うるさい純太に話す気も失せてくる。
超可愛いとか……ないだろ。
村娘だぞ?村娘。
ってか…
どっちにしてもどうでもいいし……。
「へぇ~……でも、楽しみだな! どんな子なんだろうね? あたし、仲良くなれるかな?」
「あー……お前じゃ無理だな! たぶん!」
「はぁー? 何でよ⁈」
「あ? 宮城から上京してくる子だぞ? お前みたいに汚れた女子高生とは違うの!」
「ちょっと! それどういう意味っ⁈」
あー失敗した…
コイツらに話すんじゃなかった……。
ワイワイギャアギャアと始まった言い合いを横目に、さり気なくその場を立ち上がる。
「あっ、おい、どこ行くんだよ⁈」
「……生理的現象」
いちいちうるさい純太にトイレをアピール。
そんな適当な嘘をつき、俺はそのまま玄関に向かった。