one Love 〜知らなかった恋する気持ち〜


ドキンッ……。


理玖くんの口から出たその一言に、心臓が今までにないくらい嫌な音を立てて響いた。

胸がきつく締め付けられる。


違う……そんなんじゃ……。


「あのっ、そうじゃなくて! 違うんで――」

「へぇ~、純太がねぇ……」

「あの、だから! 私はそんなつもり――」

「そんなつもり……?」

「はい、私は……私は、その……」

「…………」

「私は……」


もう……

ここまできたら――。


「わっ、わ……私は、理玖くんのことが――」

「ストップ」

「ぇ……」

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