one Love 〜知らなかった恋する気持ち〜
「……じゃない? 俺も瑠依も部屋あるし。この部屋、使ってなかった部屋だから」
「そうなんですかー! すごく気に入りました!」
ってか……何で敬語?
村の仕来たりか?
「こんな素敵な部屋用意してもらっちゃって……何だか申し訳ないです」
ニコッと満面の笑みを見せる村娘。
と、次の瞬間「あっ!」と声を上げて何かに反応した。
「あれ……本校の制服ですか?」
村娘の目に留まったものは、どうやらうちの学校の制服。
いつの間に届いていたのか、夏服と冬服の両方が壁に並んで掛けられていた。
「セーラー服なんですね」
「……宮城の方は違うの?」
「いえ、同じです。でも、こっちの方が何か可愛い気がします」