one Love 〜知らなかった恋する気持ち〜


「……じゃない? 俺も瑠依も部屋あるし。この部屋、使ってなかった部屋だから」

「そうなんですかー! すごく気に入りました!」


ってか……何で敬語?

村の仕来たりか?


「こんな素敵な部屋用意してもらっちゃって……何だか申し訳ないです」


ニコッと満面の笑みを見せる村娘。

と、次の瞬間「あっ!」と声を上げて何かに反応した。


「あれ……本校の制服ですか?」


村娘の目に留まったものは、どうやらうちの学校の制服。

いつの間に届いていたのか、夏服と冬服の両方が壁に並んで掛けられていた。


「セーラー服なんですね」

「……宮城の方は違うの?」

「いえ、同じです。でも、こっちの方が何か可愛い気がします」

< 47 / 405 >

この作品をシェア

pagetop