one Love 〜知らなかった恋する気持ち〜


うわぁ……

やっぱり、すっごくカッコいい……。


ついつい見とれてしまう。

顔はシュッとしてて小さいし、目はキリッとしてて鼻筋も通ってて……。

こんなカッコいい人が普通に歩いてていいのかな……。

いや、いいんだ……?

なんて、見つめてるだけで夢見心地。

見とれていると、理玖くんの薄い唇が小さく開いた。


「……さっきから何見てんだよ?」


うわっ、バレてたみたい……。


私に顔も向けず、理玖くんは真っすぐ前を見たまま不機嫌な声を出す。

飛び上がるほど驚いて、バッと露骨に目をそらした。

それとほぼ同時、理玖くん側にある三つ編みの束が、理玖くんの手に掴み取られた。


「きゃっ」

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