大江戸シンデレラ

「もし……淡路屋さんのお相手がわっちらではのうて、羽衣姐さんらでいなんしたら……」

涙を拭っていた所為(せい)か、玉ノ緒の声は鼻にかかってくぐもっていた。


若旦那(主さん)は……舞ひつるを身請けしていなんしたかもしれなんし」

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