停留所で一休み
それがあんなふうに、別れるような事になるなんて。

「今までのツケが、回ってきたのかな。」

お風呂の中は反響するだけに、返って頭の中にも響く。

私は無意識に、お湯の中へと頭を沈めて行った。


一ヶ月後。

私の周りは、コソコソと何かを噂し始めた。

「ちょっと、何?言いたいことがあるんなら言いなさい。」

だが周りの部下は、誤魔化すように笑うだけで、なかなか言わない。


私は、松下君を見た。

恐怖に怯える松下君。

「松下君は、私の味方よね。」

こういう時だけ、優しげな顔を見せる私。


「あ、あの…」

「怒らないから、言ってごらん。」

私の言葉に、ゴクンと息を飲んだ彼。
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