停留所で一休み
今度は勢いよく、首を縦に振る。
「おまえらしいって言えば、おまえらしいな。」
あいつは、ため息をついた。
「そういえば、どうして小形が、俺の存在に気付かなかったか、分かる?」
そんなこと急に聞かれても、私が困る。
「分かんない…」
「だろうな。」
そう思うなら、最初から聞かないでほしい。
「答えは簡単。小形はいつも前を向いていて、俺がいつもおまえの後ろにいたからだよ。」
私の頭の中には?が飛び交った。
「いつも真っ直ぐに、前だけを向いていて、後ろなんか振り返らない。それがおまえだ。覚えておけ。」
やっとその言葉の意味を理解して、後ろを向いた時にはもう、あいつの姿は、そこになかった。
「おまえらしいって言えば、おまえらしいな。」
あいつは、ため息をついた。
「そういえば、どうして小形が、俺の存在に気付かなかったか、分かる?」
そんなこと急に聞かれても、私が困る。
「分かんない…」
「だろうな。」
そう思うなら、最初から聞かないでほしい。
「答えは簡単。小形はいつも前を向いていて、俺がいつもおまえの後ろにいたからだよ。」
私の頭の中には?が飛び交った。
「いつも真っ直ぐに、前だけを向いていて、後ろなんか振り返らない。それがおまえだ。覚えておけ。」
やっとその言葉の意味を理解して、後ろを向いた時にはもう、あいつの姿は、そこになかった。